Netflix(ネットフリックス)で配信されている「アンという名の少女」を観た感想や、映画「赤毛のアン」の動画配信やDVDレンタルの解説をまとめています。
NHKで「アンという名の少女」が放送されたので観た方も多いのではないでしょうか。
「アンという名の少女」は1908年のL・M・モンゴメリ作の小説「赤毛のアン」をベースとした海外ドラマです。製作はカナダCBC局とNetflix(ネットフリックス)による共同製作でシーズン3で完結となっています。
「アンという名の少女」どんなドラマ?
時代背景は1880年代のカナダであると言われています。
アンが憧れている肩のところが膨らんだパフスリープのドレス、ご婦人方はロングドレスに帽子、当時の服装をみるのも楽しいです。
現代的に解釈された「赤毛のアン」と言われている「アンという名の少女」
確かに小説にはないエピソードが盛り込まれています。たとえば、アンは孤児院で育ち、貧乏の子だくさん家庭に住み込みで働いていましたが、今ならありえない児童虐待を受けていたアン、殴られ折檻されるシーンもあります。アンはそれらをトラウマとし事あるごとにフラッシュバックするのです。暗い・・・。
孤児院でもひどいいじめを受けていました。現代の児童虐待やいじめを思い出させます。
また、アンはカスパート家の養子となり学校にも通うようになりますが、孤児であるという偏見に取り囲まれます。
そしてアンはあることから学校へは行かなくなるのです。今でいう不登校・・・。
アンは不登校になりマシューとマリラは子供の不登校に悩む親となります。これも現代に通じるエピソードのひとつでしょう。
ウィキペディアにはこのように解説されていますが、現代版に味付けされた「赤毛のアン」その通りだと思います。
著名な原作に基づいてはいるが、過去の映像化作品と比べてやや暗いストーリーが描かれる。アイデンティティ、偏見、いじめ、アウトサイダー、受容、人種差別、同性愛、先住民迫害、女性の自立などの現代的なテーマが追及され、新たな登場人物とストーリーが追加されている。製作者のモイラ・ウォリー=ベケットは、主人公のアンをフェミニストであると述べている。撮影はプリンスエドワード島に加えオンタリオ州南部で行われ、精緻なリアリズムが追及されている。Wikipedia
小説「赤毛のアン」では語られなかったエピソードを盛り込む形で、現代の私たちにさらなる共感を与えてくれそうです。
「アンという名の少女」観た感想
小説「赤毛のアン」が好きで、カナダのプリンスエドワード島に行ってみたいと思ったのは何十年も前のことです。
映画化された「赤毛のアン」も観ました。ミーガン・フォローズの映画版は1985年公開で話題になりました。私には彼女のアン・シャーリーはイメージが違うな~とい感じていました。
そもそも、赤毛のアンのイメージは人それぞれ違うのかもしれませんね。
「アンという名の少女」のエイミーベス・マクナルティも私的にはまったくイメージが違いました。
彼女のアンはうりざね顔でおでこの面積が広くて歯並びが悪い女の子です。そして、かなり我の強さが表現されています。赤毛のアンってこんなに気の強い女の子だっけ?
アンのイメージは置いておいて、ドラマ自体はスゴクいいです。
第1話と第2話はアンが引き取られるカスパート家のマシューとマリラのエピソードがほとんどですが、この二人がドンピシャで小説「赤毛のアン」の二人のイメージそのままだと感じました。
いったんはカスパード家に受け入れられるもマリラの誤解から家を追い出されてしまいます。このエピソードは小説になかったと思います。追い込まれるアンにはさらに同情を禁じえません。
アンに対し好感と愛情を抱いていたマシューは必死でアンを追いかけ探します。ここも小説にはなかったですね。
このように、追加されたエピソードがちりばめられているので小説「赤毛のアン」を知っている人も知らない人も楽しめるのではないでしょうか?
特に、私は、小説のイメージにピッタリだったマシューとマリラがイイと思います。
今回の「アンという名の少女」はもちろん「赤毛のアン」をベースにしていますが、小説にはないエピソードを盛り込み、現在の人々が違和感なく共感できるようになっています。
小説では、アンが孤児だけど空想好きであまり暗いイメージはありませんでした。「アンという名の少女」では、貧乏の子だくさん家庭で子守や家事をしてきた、殴られたり折檻をされるシーンなどもありアンに対する同情が何倍にもなります。
アンを演じるエイミーベス・マクナルティは、現在は歯も矯正してきれいになり(アンの歯並びが気になって仕方ありませんでした笑)ユーチューブに動画を配信したりしています。
「アンという名の少女」キャスト
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アン・シャーリー:エイミーベス・マクナルティ:(上田真紗子)
マリラ・カスバート:ジェラルディン・ジェームズ:(一柳みる)
マシュー・カスバート:R・H・トムソン:(浦山迅)
ギルバート・ブライス:ルーカス・ジェイド・ズマン:(金本涼輔) アンの学友の少年
ダイアナ・バリー:ダリア・ベラ:(米倉希代子)アンの裕福な学友で親友となる少女
レイチェル・リンド : コリーン・コスロ :(堀越真己) カスバート家の隣人
ジェリー・ベイナード:エイメリック・ジェット・モンタズ:(霧生晃司)カスバート家の下働きのフランス人少年
映画「赤毛のアン」
さきほど、言いました1980年代の映画「赤毛のアン」ミーガン・フォローズ主演の3シリーズは配信されているところがありません。
エラ・バレンタイン主演の2016年の映画「赤毛のアン」は、ネットフリックス、U-NEXT(ユーネクスト)で無料配信されています。ちなみにこの赤毛のアンのマシューはマーティン・シーンなのですが、個人的には完全にマシューのイメージではありませんので観ることはないでしょう^^;