映画「バクダッドカフェ」観た感想。なぜ人気?つまらないというけど年配女性は共感するかも

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バグダッドが舞台の映画?興味ないな….。1987年公開当時から名前だけは知っていた映画だ。

ちょうど昨年の年末で、Amazonプライムビデオの配信が終了。しかも権利の関係で今後の配信はないかも?という情報をX(旧Twitter)でキャッチした。そう聞くと何となく勿体ないと感じる貧乏性の私は早速観始めたのである。

なんと舞台はアメリカだった…。そして、タイトルにあるように、年配女性の私にはいたく面白い映画だったので感想をまとめた。

現在、「バグダッドカフェ」は配信なし、TSUTAYAで借りるしか観れないと思うので、私のTSUTAYA DISCAS利用体験談を参考にしてください。ツタヤディスカスお試し期間で8枚から16枚借りるには?利用したので解説しています!

映画「バクダッドカフェ」若者は観るな

感想はネタバレを含みます⚠️

ワンオペで不機嫌な黒人女性、ER緊急救命室など海外ドラマで見覚えがある俳優だ。繰り返しピアノの練習をしている息子、奔放な娘、そこにやってきた旅行者のドイツ人女性、太った中年女性なのが良い。

このドイツ人女性は、夫とラスベガスに向かう途中、なぜか車から降りてハイヒールのまま砂ぼこりが舞う道路を歩きだす。何がどうした?これからどうするつもりなんだ?

そもそも善良な女性のようで、立ち寄ったバグダッドカフェで出会う人々から自然と好かれていく。黒人女性とドイツ人女性、互いが風穴を開ける存在となり、抱えている厄介なものを乗り越えていく、という映画かな、観終わって感じた。

黒人女性が始終怒っているのは、誰か助けて、私をわかって、私に優しくして、心の叫びが叶わないからだ。追い出した甲斐性のない夫は、なぜかずっと遠くから双眼鏡で彼女を見守っている。欲しいものは近くにあった。気づきさえすれば、受け入れさえすれば、望むものはすぐそばにあったのだろう。

ドイツ人女性は何を考えていたのだろう?夫と旅行先で喧嘩し、自ら砂漠の真ん中で車を降りる。ものすごい決意がなければそんなことはできない。今も昔もアメリカでそんなことしたら危険だ。そして、夫との別離と新たな人生の選択。

自分で選ぶ人生、気づきを受け入れる、この映画からはそういったメッセージが感じられた。ドイツ人女性がやってきた一方、「仲が良すぎる」と出ていく刺青ほりの女性。私のYESはあなたのNOかもしれないからおもしろい。

20代で感じる人生と、その後30年生きてから見える景色はまったく違ったりする。

私が10代から20代でこの映画を観たら、おもしろいと感じなかっただろう。歳とってから観て良かったと思う。だからと言ってはなんだけど、若い男性が観ておもしろいとは思えない。撮影方法や映像がいいとかその辺が目当てならいいのかも?ストーリー的には若者向けじゃないよね。

それにしても、こういう映画の面白いところは観る人によって見解が違うことだし、観終わった後に繰り返し思い出して考えてしまうスルメ映画だった。

まぁ、とにかく、いつかまた観たい、そんな映画だった「バクダッド・カフェ」

映画「バグダッド・カフェ」概要

解説

「バグダッド・カフェ」(原題: “Bagdad Cafe”)は、1987年に公開された西ドイツ(現ドイツ)とアメリカの合作映画です。監督はパーシー・アドロン(Percy Adlon)で、独特の雰囲気と魅力的なキャラクター描写で知られるコメディドラマです。映画はアメリカの砂漠地帯にある小さなカフェを舞台に、異なる背景を持つ人々が織り成す心温まる物語を描いています。

あらすじ

ヤスミン(マリアンネ・ゼーゲブレヒト)は、夫と旅行中に砂漠の真ん中で夫と大喧嘩し、一人でさまよい出てしまいます。彼女がたどり着いたのは、ネバダ州の砂漠の中にある「バグダッド・カフェ」というさびれたカフェ兼モーテルです。そこで彼女は、カフェの経営者ブレンダ(CCH・パウンダー)やその他の奇妙な住人たちと出会い、次第に彼らと心を通わせていきます。ヤスミンの存在がカフェに新たな息吹を吹き込み、皆の生活に変化をもたらします。

作品情報

  • 原題: Bagdad Cafe
  • 公開年: 1987年
  • 監督: パーシー・アドロン (Percy Adlon)
  • ジャンル: コメディ、ドラマ
  • 製作国: 西ドイツ(現ドイツ)、アメリカ
  • 上映時間: 約95分
  • 主題歌: “Calling You”(ジャヴェッタ・スティールが歌唱)

キャスト

  • マリアンネ・ゼーゲブレヒト (Marianne Sägebrecht) – ヤスミン (Jasmin)
  • CCH・パウンダー (CCH Pounder) – ブレンダ (Brenda)
  • ジャック・パランス (Jack Palance) – ルーディ (Rudi Cox)
  • クリスティーネ・カウフマン (Christine Kaufmann) – デビー (Debbie)
  • モニカ・カルフ (Monica Calhoun) – フィリス (Phyllis)
  • ダリン・フラナガン (Darron Flagg) – サル (Sal)
  • G・スモーキー・キャンベル (G. Smokey Campbell) – サン (Sal’s Father)

「バグダッド・カフェ」は、異文化の交流や友情、再生をテーマにした映画で、その独特の映像美やユーモア、そして心温まるストーリーが高く評価されています。特にジャヴェッタ・スティールが歌う主題歌「Calling You」は、映画と共に大きな人気を博しました。

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